八百屋さんが注目する健康野菜

八百屋さんが注目する季節の健康野菜

八百屋(やおや)さんが注目する健康野菜 パート1 バナナ編

(項目)

はじめに  

①先生!バナナはおやつにはいりますか?

②バナナは野菜ですか?果物ですか?

③お店のバナナってどこからきてるの?

④バナナが日本に入ってきた歴史

⑤バナナってどうやってそだてるの?

⑥バナナのおいしい食べ方

⑦バナナってこんなに栄養タップリで美容と健康に良い!
バナナを食べて元気モリモリ病気知らず!


⑧実は輸入されているフィリピン産バナナは大量の農薬が散布されている問題

佐賀県から 自然農法で路地栽培する耐寒性バナナの国産生産と普及への取り組みと考察



はじめに

こんにちは、私は佐賀県伊万里市という地域で「直売所いいもりの里」の店長をしております中嶌幸二といいます。
長年勤めていた介護の仕事を脱サラし、2015年頃から、母親と共に自営直売所をやり始めてはや5年。月日がたつのは早いもので地域の農家さんと皆様に助けて頂きやってこれてます。
支えて頂いている地域の生産者様とお客様に感謝です。

その感謝を込めて、直売所という仕事柄の視点から皆様にお役に立つ情報を「八百屋(やおや)さんが注目する健康野菜」ということで雑学も合わせてまとめてみました。
少しでもお役に立てれ、楽しんで頂ければ幸いです。



①先生!バナナはおやつにはいりますか?

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小学校で遠足に行くときに昔はよく先生に質問したなーと思う。
半分ギャクのように先生に質問しては、先生は面倒くさそうに答えてたなーと記憶している。
この「バナナはおやつに入るのかどうか」を調べてみた。


先ずその前に、そもそも小学校の遠足では何故おやつ代は300円~500円で一律なのか調べてみた。

現代の小学校にもまだその一律の金銭的制限の慣習がまだあるのかどうかは知らないが、私が子どもの頃は、クラス全員一律300円の金銭的制限を、各家庭の金銭的格差とその差による子ども達の不満やイジメなど発生しないようにとの意味合いが大きい。



そもそも「おやつ」とは何なのか? その由来は?

昔はおやつというものははかったし、食事は基本的に1日2食、朝食と夕食であった。
しかし農作業とかしてるとどうしてもお昼頃に腹が減るため、14時~16時(八つ刻)の時間に間食をしていたこともあり、その間食の事を「八つ」と呼ぶようになった。

本願寺で14時頃(八つ刻)に修行の合図として太鼓が叩かれていた。
民衆は、それを親しみと敬意を込めて「お八つの太鼓」と呼び、間食の「八つ」に「お」を付けるようになり「おやつ」となった。

さて、本題のバナナはおやつにはいるのか否かに本題を戻そう。


バナナは、その地域や文化、そして時と場合によりバナナは「食事」ともなり、又は「おやつ」ともなる。ということで、国や教育機関統一での取り決めで「バナナはおやつです」と決まっておらず、各学校でも考え方がまちまちのようだ。

しかし、それが何故バナナでそんなに白熱するのか考えてみよう。

例えば、リンゴや梨、ブドウ、スイカはおやつに入るのか?
おやつと食事の定義は何なのか?

調べてみると「食事」と「おやつ」の境界線はお弁当箱に入っている素材か否かの考えが強いようだ。

運動会のお弁当箱にリンゴ、ブドウ、梨は良く入ってるんじゃないかと思う。
では、スイカやバナナは?
思い出してみたら運動会でのお弁当箱の中にスイカやバナナは無かったような…。
何故スイカとバナナが弁当箱に入っていないのかというと、夏場の高温時に密閉した箱に入れたら劣化し易いからの考えが強いようだ。

では、スイカとバナナはおやつなのか! ということになる。

でもちょっと待って!?
そこで遠足の場において、先生が「バナナはおやつ」と認めて遠足でバナナを持ってくる事を認めたら、高温のリュックサックの中でバナナが劣化し、更には子ども達がリュックを無造作に扱ってバナナがリュックの中でグチョグチョになったとしたら…!

虫さん達が大好きな匂いを発してとっても不衛生な物体に成る可能性がある…!。

だから先生は、生徒から「バナナはおやつに入るんですか?」という質問に対して「バナナは果物です。遠足に持って来ないように」というような質問に対しての答えになっていない答えで生徒に押し付けるような姿勢になる傾向にあるようだ。


その問題(バナナはおやつに入るのか?)で過去に裁判にまでなっている。
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2007年裁判
児童:先生、バナナはおやつに入りますか?
先生:入りません。
児童:でもおかあさんが入るって言ってましたよ、先生。
先生:おかあさんが何を言ってもバナナはおやつに入らないのよ。だから遠足の時にはバナナはもってっちゃダメなの。
児童:それは、指導者という立場を利用したただの押し付けとしかとれません。僕はこれを不服として先生を提訴します。

こうして2007年家庭裁判所により、「バナナはおやつに入るか」という日本全国に旋風を巻き起こした裁判は開かれた。

第1審では指導者側の勝訴となったが、児童らはこれを不服とし、2009年年高等裁判所に戦いの場を移した。 激しい裁判が続き、高等裁判所での裁判も指導者側の勝利となった。児童らはまたもこれらを不服とし、遂に最高裁判所に場を移した。 そして、2012年。激しい「エクストリーム・裁判」の中で、児童ら側の勝訴という逆転裁判を納め、認められなかった小学校教師に3000万円の賠償金の支払いを命じた。


(まとめ)
バナナは、裁判でも「おやつ」だということで勝っているが、腐ったりしたバナナを子ども達が食べて食中毒にでもなって欲しくないので衛生上、遠足においては持ってきて欲しくないというのが先生の考えが本音のようだ。




②バナナは野菜ですか? 果物ですか?
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太郎君「バナナは野菜ですか?果物ですか?」
花子さん「そりゃあ、バナナは木に成ってる果物でしょうよ? スーパーでもバナナは野菜コーナーでなく、果物コーナーに陳列されてるし果物よ!知らないの?」

という風に、バナナが栽培されてない地域に住んでいる方は自信をもってバナナは「木に成る果物」という認識です。

日本の「木」と「草」の定義での作成は
木に成るのは「果物」です。
草に成るのは「野菜」です。


では「木」と「草」の違いとは何なんでしょうか?

調べてみますと、
「木」とは、形成層という薄い膜のような組織があり、その中の幹が年々大きくなる。年輪がある。
「草」とは、形成層がなく、幹がある程度の太さになると、それ以上は太くならない、
また1年~数年で枯れる。

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「だってあんなに(3m以上とか)高い幹に実が成るんだから当然「木」でしょうよ?」
と言われても、草と木の定義の違いに「高さ」は関係ないようだ。

では、バナナは形成層がある「木」なのか、それとも「草」なのかを調べていきたいと思います。

バナナはバショウ科という多年草です。
木のように年輪もありません。
あの太い幹は、実は葉っぱが重なり合って出来たものである。
では茎はどこにあるのかというと、地下にある。
約1年で実を成らせたら枯れる。
形成層がない。
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以上の事で、「バナナは草」ということに軍配が上がりました。
勉強になりましたね。
だからもう今からは「バナナの草に成ってる野菜なんだよ!」て変人視されても自信をもって言って下さいねw




③お店のバナナってどこからきてるの?

皆さんが普段口にしているバナナですが、99.9%(年間およそ100万トン)が輸入されたもので輸入元は90%以上がフィリピンとなっています。国産のバナナは、地理的な条件もあり200トン足らずだそうです。店頭では黄色く熟した状態で売られていますが、輸入したばかりの船から下ろした段階では緑色で熟していない状態です。黄色く熟した状態のバナナを輸入すると、日本の農作物に被害を及ぼす可能性のある害虫が寄生している恐れがあるため、植物検疫法により熟したバナナを輸入する事は禁じられています。輸入した後、「室(むろ)」と呼ばれる熟成室で追熟(ついじゅく)して、黄色く成熟してから店頭に並びます。




④バナナが日本に入ってきた歴史


初めてバナナを食べた日本人ですが、戦国時代にポルトガル人のキリスト教宣教師である、ルイス・フロイスという人が織田信長にバナナを謙譲したとの事です。
そのため、織田信長が初めてバナナを食べた日本人であるといわれています。
しかし、そのバナナを献上した、また食べた記録(証拠)が残っておらず推測レベルの域を脱していない。
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明治36年(1903)4月10日 台湾からバナナが輸入される
台湾航路の貨客船・恒春丸(大阪商船)の船員が、台湾・基隆(キールン)港から神戸港に向け、7かごのバナナ(当時は1かごあたり10.8kg入り)を積み込み出港しました。
この日がバナナの商業的輸入の始まり。


大正14年(1925) バナナのセリが始まる
大正13年12月、台湾青果株式会社が設立され、翌年3月より営業開始しました。
台湾から日本に輸出されるバナナはすべて、集荷、輸送、販売を一貫して台湾青果株式会社に委託され、セリによって販売されることとなりました。これにより、それまで個々の商人によってバラバラに行われていたバナナの取引が統一され、輸入が拡大しました。


大正後期 バナナのたたき売りが門司で始まる
当時、門司は九州の中心都市で貿易港として発展していました。また地理的に台湾に近く、重要な中継港でもあったため、大量のバナナが荷揚げされました。 輸送中に熟してしまったバナナをいち早く換金する手段として、露店商などが門司港の桟橋通で人を集めて売りさばいたのが「バナナのたたき売り」の始まりとされています。バナナのたたき売りはここから全国に広がっていったといわれています。


明治・大正時代、一般庶民にとってバナナはめったに食べられない高嶺の花でしたが、大正後半から昭和に入った頃から、庶民の口にも入るようになりました。それでも、お土産や病気の時などにしか食べられない特別な食べ物でした。


昭和12年(1937)7月 日中戦争が始まる
この頃からバナナ船は軍に使用されるようになり、戦場拡大とともに、バナナの入荷はしだいに減少してきました。

昭和16年(1941)12月 太平洋戦争が始まる
この年、台湾・高雄を出港したバナナ船が、戦況の関係でジグザグコースをとったため入港が遅れ大量腐敗を起し、全量廃棄処分ということが続出しました。

昭和19年(1944) 生鮮バナナが姿を消す
生鮮バナナの代わりとして、干しバナナが登場。


昭和22~24年頃(1947~1949) 進駐軍用バナナが輸入される
進駐軍用バナナの横流し(納入検査不合格品)が、戦後の焼け跡で売買されるようになりました。
1ロット(1~5かご)あたり2万円前後という高値で取引されたもので、一般庶民には無縁の話でした。

昭和25年(1950) 7月 バナナ輸入が正式に再開 - 台湾バナナ[1]黄金時代 -
台湾からのバナナ輸入が再開されましたが、この頃の日本は外貨が不足していたため、バナナなど不要不急の物資は輸入数量が制限されていました。限られたバナナの輸入権利(外貨割当)を獲得しようと多数の業者が押し寄せたため、「ガラポン方式」と呼ばれた抽選や、バナナを輸入するかわりに同額の日本製品を輸出するという「リンク方式」、「入札方式」などさまざまな方法でバナナの割当が行われました。
この輸入制限措置のために、当時バナナはとても貴重な果物でした。


昭和40年(1965)6月 日本バナナ輸入組合発足
自由化が実施されると、台湾バナナの輸入をめぐり業者間競争が激しくなり、混乱が生じました。業界の統一をはかるため、日本バナナ輸入組合発足する。


昭和45年(1970) エクアドル産バナナの輸入量が1位になる
輸入自由化をきっかけに、南米のエクアドル産バナナの輸入量が1位になりました。

昭和48年(1973) フィリピン産バナナの輸入量が1位になる
フィリピンでは1960年代、自由化された日本市場向けのバナナを生産するため、大農園(プランテーション)が作られました。昭和48年以来現在に至るまで、フィリピンからの輸入がトップを占めています。




⑤バナナってどうやってそだてるの?

バナナの栽培適地は、日本では沖縄・小笠原諸島など温暖な地域。20~30℃が栽培に適した温度です。その他の地域で育てる場合、鉢植えで温室栽培するのが一般的となっています。
気温が0℃以下になっても耐えますが、果実を収穫したいなら冬場は室内の暖かい場所で管理します。最低気温が10℃以下にならないようにしましょう。
春から秋は屋外で、直射日光が十分に当たる場所で育てます。日光が不足すると軟弱な株に育ち、果実も小さくなってしまいますよ。日照時間はなるべく長いほうがよいです。


バナナの品種によっては耐寒性(寒さに強い)があるバナナがあり、温暖化ということも相まって九州では路地で実が成る耐寒性バナナ栽培がジワジワと広がりつつあるようです。

ここでは著者である中嶌幸二が栽培している耐寒性バナナの1つ「アイスクリームバナナ」の路地栽培方法を紹介いたします

アイスクリームバナナの苞(ほう)。一般には「花」と言われている。みょうがをデカくしたようなつぼみの形だ
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苞が1枚ずつ剥がれて内側に雌しべが出現する
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蜂などの昆虫たちにより受粉され、バナナの実が膨らんでゆく
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1枚ずつ剥がれていきながらバナナが次々と成っていく
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九州での収穫時期の目安は、8月から10月。開花から70~100日で、四角形だった実の断面が丸みを帯び、実の色が淡い緑色になったタイミングで収穫します。
収穫した実は、常温で黄色になるまで追熟させてください。
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収穫し吊して黄色くなったアイスクリームバナナバナナの木の収穫
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日光

バナナは直射日光が大好きな植物です。
日照不足では軟弱に育ち、実も小さくなります。


水やり

熱帯原産のバナナは、水分蒸発量の多い植物で大量の水分を要します。
特に春から秋の生育期間中は、水をよく吸い上げます。乾燥は大敵ですので鉢植えの場合は夏場の土の乾燥は注意する事。
路地栽培の場合、根っこがかなり深いので特に水やりする必要もありません。



肥料

発酵した竹や腐葉土のみで育ちます。

農薬や化成肥料、動物性堆肥を与えると、自然環境に対応するDNAが退化し、土壌環境も崩れて耐寒性が弱くなったり、病気、害虫を呼ぶ傾向にあります。



用土
特に選びません



病気、害虫

害虫、病気は特にありません。



バナナの木の増やし方、植え付け
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株分けで増やせます。九州では5月から9月に、腰くらいの高さの子株をスコップで土が根になるべく多くつくように株分けします。株分けして2~3年後に実を収穫できます。



バナナの木の手入れ

バナナの木は剪定の必要はありませんが、バナナが出来た幹は枯れるので、枯れてきたら根元から切りましょう。

冬場は葉っぱが枯れ、幹も枯れたように茶色く変色しますが、幹は枯れていませんので切らずにいましょう。 春になるとその幹から新芽が出てきます
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まとめ

熱帯原産のバナナの木をうまく栽培するには、冬場の温度管理・適度な株分け気を付けてあげる必要があります。




⑥バナナの健康で美味しい手軽な食べ方


先ずは、そのままの形で如何に健康で美味しく出来るポイント!

買ってきた黄色バナナを40度~50度のお湯に約5分間漬けて、常温で約1時間おくと糖度が5度上がる。

なぜこのようなことが起こるかというと、バナナに含まれる「アミラーゼ」という消化酵素が深く関係している。バナナはでんぷん質を多く含む食材なのだが、アミラーゼによってそのデンプン質を糖に変えることができる。

そのアミラーゼがもっとも活性化するのが40~50℃の環境である。つまり、バナナをお湯につけるだけでアミラーゼが活性化して糖度が上がる。


バナナをお湯に浸けるときの注意点

黒く変色したバナナには効果がない。すぐに食べること。

特にお湯の温度には注意しよう。間違って熱湯に入れたりしたら、バナナがドロドロになってしまう! これではせっかくのバナナが台無しである…。

お湯の温度は5分間、40~50℃にキープしておく必要はない。バナナを投入した時点で40~50℃であれば、あとはそのまま放置しておけばOKである。

日持ちにも影響する

バナナは通常5日ほどで真っ黒になるが、40~50℃のお湯に浸けるだけで約3倍も長持ちするようになる!

40~50℃の環境はバナナにとってかなり過酷な環境である。人間と同じようにストレスを感じたバナナは、そのストレスを跳ね返すために「熱ショックタンパク質」というものを作り出す。

この熱ショックタンパク質は、バナナの傷みの原因となる「エチレン」という成分と対抗する力をもっているので劣化を遅らせる事ができ、しかも甘いバナナに変身させる大技だ!
そしてシュガースポットが全体に出ると、糖度(オリゴ糖)が20%増える。オリゴ糖は腸内の善玉菌のエサになるため美容健康に良い。しかも黄色バナナよりもポリフェノール(抗酸化物質)が約2倍に増え老化防止に良い。




⑦バナナってこんなに栄養タップリで美容と健康に良い!
バナナを食べて元気モリモリ病気知らず!


その大きな理由はと言うと、
第1
大きな理由として「抗酸化力が野菜の中でダントツ高い」ということです。
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抗酸化力を簡単に言いますと、老化防止の作用があるということですね。



第2
様々な栄養が多く含まれており、黒く熟成することにより「酵素」が増え、その酵素の作用でバナナの栄養がスムーズに無駄なく吸収され易くなります。
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第3
黒バナナは腸内の善玉菌が大好きな「オリゴ糖の塊」!
人間の免疫力の70%以上は小腸の環境と言われています。それを考えると如何に腸内の環境を整える良い食べ物を日頃からとっているかで美容と健康が左右されると言っても過言ではないでしょう。
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ということで黒くなったバナナはまさに「天然のサプリメント」なんです!
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スポーツ・運動をする方に~ バナナ効果でスタミナアップを ~

バナナにはブドウ糖、果糖、ショ糖などいろいろな種類の糖質を含んでおり、それぞれ消化のスピードが違います。
更に黒バナナになることで、悪玉菌を増やし太る原因の糖であるショ糖が減り、善玉菌のエサになり太りにくい糖質であるオリゴ糖が増えます。
ブドウ糖や果糖、オリゴ糖は太る影響が少ないという特徴があります。

糖が分解しエネルギーに成っていく順番は、最初にブドウ糖が分解され、次に果糖、最後にオリゴ糖、ショ糖といった具合に糖質がエネルギーに変換される時間がそれぞれ異なります。

そのため素早くエネルギーに変換され、さらに長い間持続しますのでマラソン選手などの長時間のスポーツにもバナナは良いんでですね。
また、バナナには筋肉のエネルギー源となるBCAA(必須アミノ酸である「バリン」「ロイシン」「イソロイシン」で構成される)が豊富で、筋タンパク質の合成を促進し、運動中のエネルギー補給や、運動後の筋肉の疲労回復に期待できます。
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⑧実は輸入されているフィリピン産バナナは大量の農薬が散布されている問題がある

https://kokocara.pal-system.co.jp/2018/11/26/banana-from-philippine/
バナナが食卓に届くまでに何が……?農薬の空中散布と不平等な契約に苦しむ人々を見過ごせないですね!



佐賀県から 自然農法で路地栽培する耐寒性バナナの国産生産と普及への取り組み

現在2020年5月。新型コロナでフィリピン産バナナの輸入も今後どうなるか不透明な現状です。
そんな中、バナナもだが他国の生産物に依存しっぱなしではいけないと感じるんですね。
そして健康で安心安全な食育を目指す為に、その素材となる農作物から考えいかなきゃ、と考えていった先には自然農法(無農薬、無化成肥料)というものに行き着く。



これは雑草化したスナップエンドウです。
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昨年のこぼれ種が土に落ち、自然に育って実が成ってるんですね。凄いですね。

何が凄いかというと、耕してもいませんし完全に放置です。
やることといえば唯一、収穫して食べるだけです(笑)

種類にもよりますが、殆んど人の手をかけずに出来る野菜も多くあります。

自家採種して無農薬、無化成肥料していく事により、一年、そしてまた一年と、その土地に馴染んだDNAに進化していき病気、虫にも強くなり大きな実もつけるようになっていきます。

何よりも自然農法で出来た野菜は究極的に安全安心であることは異論を挟む余地もない事。

問題は、自然農法の野菜を売り、農業収入を生活のあてでやっていこうとした場合、安定した質と量がとれるまでの期間(その土地に合ったDNAに進化させる期間は最低約3年間とききます)は安定した収入は得れないので食べていけないということです。

今の目先の収入もとても大切だから慣行農法を取り去るのは、それは現実的に非常に厳しい。
しかし、それを乗り越えれば農業にかかる労力も費用も激減し、究極的に安全安心な作物とコスパ高い安定した収入も手に入り続ける。

周りも慣行農法してるし、まだまだ大丈夫大丈夫!とか他人事ではコロナのようにいつの間にか置いてけぼりになる時代に差し掛かってきていると、野菜屋を自営している私は現場の肌で感じている。

まあ近い将来を見据えて、無理がないように
全部の土地をいっぺんに自然農法しないで段階的に自然農法の土地を増やしていくとか、
計画的に移行していくとか、前向きに「やろう!やれる!と思って」考えていけば色々あると思うし、行動すれば失敗しながらも何かしら前に進む。

バナナの栽培しても、この雑草化したスナップエンドウのように、その土地の環境に合った遺伝子に進化させていき、他国に依存しないで安心安全の食材を生産していく事が回り回って私達の何よりも大切な「健康寿命」に関わってくると思うんですね。

私達の体は、「農薬」や「化成肥料」で出来ていないんです。
ましてや、病気を薬で症状を抑えても、体の素材である根本の「食材」を良く変えなければ、いつまでたっても様々な病気とのイタチごっこだと思うんですね。

虫食いの野菜でもいいんです!
形がいびつの野菜の中でもいいんです!
消費者も、買った野菜に少々虫が入っていて苦情を言うから農家さんは更に強い農薬をしなければならない悪循環の実情もあるんですね。
八百屋を営んでいる現場の私が言うんですから信憑性があると思うのですが如何でしょうか。

世界の中で農薬の量を多く使っている国はダントツ中国です。
2番目の農薬大国は、何と日本が例年キープしてます!
日本の作物は安心安全と思っていたのに何てことでしょうね。

そんな虫も食べないような、人間の体にジワジワと効いてくる残留農薬を含んだ形が綺麗な野菜を私達は知らずに食べてたりするんですね。

そして、何といっても少子化している若者達が農業に魅力を感じず離れていってる現状。

そんな何重もの問題もありますが、国民1人1人が意識を変えていかなければいけないと思うんですね。

先ずは、「自分たちの健康は自分たちで作る」姿勢を大切に、これからも

「健康の為に地元の野菜を食べよう」
「安心安全な農作物の作り方」
「農業の楽しさ」

を皆さんに解り易く楽しみながら一緒になって学び考えていけるように発信と行動を続けていこうと思っております。
応援宜しくお願い致します。


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